今では当たり前の「着うた」は当初、反対意見も多かった
携帯会社はこぞって通話以外のサービスに力を入れ始めた
誰の目にも明らかだったのは、それまでの技術主導型のマーケティングからサービス主導型へと転換したことだ。それが明白になったのは、1Xのユーザーへのアピールの仕方だった。1Xをスタートしたとき、KDDIの小野寺社長は、「次世代携帯電話を出す際に、技術をあまり前面に打ち出すことのないように」と厳命を下した。それはとりもなおさず、技術主導型の宣伝を展開した64キロビットのcdmaOne(IS195B)の失敗を繰り返すな、ということを意味する。
その当時、社内では、3Gをどうやって世の中に訴求するか、かなり激しい議論があった。重野は当時を振り返って、こう言う。「1Xを世に送り出すにあたって、3Gということや伝送スピードの速さを前面に打ち出すと、そんな高級な携帯電話は使いこなせない、とユーザーが背を向けてしまうのではないかという意見がありました。それに、そのぶんパケット代や端末の価格が高いのではないか、と思われてしまう危険性もあり、それじゃ、3Gを訴求しても逆効果になってしまうと考える社員もいました」
格段に性能が上がったのに、それを前面に打ち出すと、ユーザーが離れてしまうそんな危惧がauにはあった。そこで彼らは、まったく逆のアプローチをとることにした。つまり3Gで何ができるかといったサービスに関して強く訴求していくことにしたのだ。小野寺社長の号令は土壇場での指示だったが、社員は社長の号令が意味するところを嫌というほど明快に理解していた。85年に京セラに入社後、すぐに第二電電企画に向した九人のうちの人で、現在、KDDIでコンテンツを統括する高橋誠(執行役員コンテンツ・メディア本部長)は当時を振り返って、こう言う。
都内なら60分以内に届けてくれるという、すごいスピーディな会社です。だから急にイベントとかで携帯レンタルが必要になった時なんかに利用させてもらってます。
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ホームページというのは会社にとっては、会社のイメージを左右するくらい重要な宣伝手段です。ということで、完成度の高いものを作るために、ホームページ制作 安いの業者に依頼してみましょう。
不安材料は社内にもあった。神山と八木は社内会議の席で、SMEがつくってきたサンプルを流してみたのだが、反応は決してよいものではなかったのだ。当時すでに40和音の高音質の着メロがあり、「着うた」では着メロの代わりにならないのではないか、といった否定的な意見が多かった。
特に否定的だったのは営業だ。同じ曲をCDと携帯電話の音とで聞き比べてみると、まるでFMとAMほどの違いがあり、営業は、「これじゃ、ちょっとね……」と二の足を踏んだのである。興味を示さなかったドコモ。しかし、神山と八木は、「着うた」に捨てがたい魅力を感じていた。着信音にも使える「着うた」は、他のキャリアにはないキラーコンテンツになる可能性が十分あり、最初からテレビCMなどで大々的に宣伝すれば、なんとかいけるのではないか、と考えていた。
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